2022-05-29
問題 成年後見制度の一つである任意後見制度に関する記述として正しいものは次のうちどれでしょうか
本人の判断能力が低下したときに任意後見契約を結ぶ。
本人に代わり任意後見人が、財産の管理や看護、自分の生活等の事務を行う。
任意後見人は、誰の監督もなく本人のために契約行為等を行う。
高齢化社会を迎え、認知症等で判断能力が衰えた高齢者の財産を保全することが重要な課題となっています。
任意後見制度は「成年後見制度」の一つで、将来を見越して、まだ本人の判断能力が十分なうちに公証人役場で任意後見契約を結んでおき、判断能力が低下したときに自分が選任した任意後見人に「自分の生活」、「療養看護」、「財産管理」に関する事務をしてもらう制度です。
その際、任意後見人に本人の意志に反することをされては困るので、家庭裁判所で任意後見監督人を選任し、任意後見人は任意後見監督人の監督のもとで本人のために契約行為等を行うことになります。
高齢になると様々な面で生活上のリスクが表面化してきます。
例えば、認知症で判断能力が衰え、契約行為や財産の管理等、それまで日常的に行ってきたことが難しくなるケースがあります。
成年後見制度はそのようなリスクを法律等の面で支えていく制度です。
一般的には、認知症になったお年寄りを法律の専門家や財産管理の専門家、介護の専門家、行政等が協力して、本人の家族も含めサポートしていくことが多いようです。
介護も含め、老後の生活への対応策として、成年後見制度について事前に知っておくようにしましょう。
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