自己負担となる医療費

2022-08-26

FPクイズ

問題 民間の医療保険で保障を確保する際には、公的な健康保険では不足する部分や健康保険が適応されず自己負担となる部分の金額を考慮する必要があります。次のうち費用が全額自己負担となるのはどれでしょうか。

 
 

休日の深夜(午後10時以降)に受けた診察費

 
 

先進医療の技術料

 
 

医師による訪問診療費

 



 正解 2

解説

 検査・診察行為の中には、保険は適用されるが料金が割増しになるもの、保険の対象外となり全額自己負担になるものがあります。
 先進医療の技術料とは、例えばがん治療に粒子線治療等を使用した医療行為の費用を言います。こうした最新の医療技術は健康保険が適用されず、また「高額療養費制度」の対象外となるため全額が自己負担となります(健康保険が適用される粒子線治療も一部あります)。

FPからのメッセージ

 民間の医療保険に入る時に大切なことは、「健康保険の制度を理解した上で、必要な保障を考える」ことです。
 公的な健康保険の制度で一番覚えておいて頂きたい点は、以下の2点です。
 ・健康保険に加入していれば、医療費の自己負担は原則として3割であること
 ・入院・手術等で高額の医療費がかかっても、「高額療養費制度」を活用すれば1カ月の自己負担額は9万円程度であること
 全額が自己負担となる部分は、高度な医療行為から入院時の差額ベット代まで多種多様ですが、この部分を医療保険で補うことを基本として保障内容を検討することが大切です。


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